2022年9月14日、KADOKAWAの角川歴彦(かどかわつぐひこ)会長が東京五輪の贈賄容疑で逮捕されました。
角川歴彦氏の兄は同じく実業家の角川春樹氏です。
角川歴彦氏と角川春樹氏の仲は非常に悪く、現在も確執があるのをご存知でしょうか。
今回はそんな角川歴彦と角川春樹の関係性、超不仲な理由やエピソードをご紹介します。
KADOKAWAの会長・角川歴彦と実業家・角川春樹は兄弟関係!
KADOKAWAの会長である角川歴彦(かどかわつぐひこ)氏が東京五輪の贈賄容疑で逮捕されましたね。
角川歴彦氏には、1歳上に同じく実業家の兄・角川春樹氏がいます。
2人は角川書店創業者である角川源義(かどかわげんよし)の息子で兄弟ですが、実は異母兄弟という噂も…。
簡単に2人の経歴をご紹介しますね。
KADOKAWAの会長・角川歴彦のプロフィール
角川歴彦氏のプロフィールはこちらです。
本名:角川歴彦(かどかわつぐひこ)
生年月日:1943年9月1日
年齢:79歳(2022年現在)
出身地:東京都
角川歴彦氏は、角川書店創業者・角川源義の息子として生まれました。
早稲田大学 第一政治経済学部政治学科を卒業後、1966年に角川書店に入社します。
1966年 角川書店入社
1973年 取締役に就任
1975年 専務に就任
1992年 副社長に就任
同年9月 兄・角川春樹氏により角川書店副社長を辞任させられる(※)
1993年2月 メディアワークス社長に正式に就任
1993年9月 顧問として角川書店復帰
同年10月 角川書店社長に就任
2003年4月 角川書店代表取締役社長と最高経営責任者に就任
2005年4月 角川ホールディングス(現KADOKAWA)代表取締役会長に就任
角川歴彦氏は、テレビ情報誌『ザテレビジョン』や都市生活情報誌『東京ウォーカー』などの雑誌部門を育て、経営に大きく貢献したと言われています。
今や有名になった雑誌は角川歴彦氏によって生まれたものだったんですね。
そんな著名人の逮捕報道はかなりショッキングでしたよね…
兄·角川春樹(かどかわはるき)のプロフィール
続いて、角川春樹氏のプロフィールはこちらです。
本名:角川春樹(かどかわはるき)
生年月日:1942年1月8日
年齢:80歳(2022年現在)
出身地:富山県
兄である角川春樹氏は、角川歴彦氏より1年早い1965年に角川書店へ入社します。
厳しい父のもとで着実に功績を残し、父の反対を押し切って出版に踏み切った成功談が後継者の地位の確立に繋がっていきました。
ところが角川書店社長就任後、1993年にコカイン密輸事件によって逮捕されてしまいます。
それにより社長を辞任することとなり、弟である角川歴彦が代わりに社長に就任しました。
保釈中の1995年、出版社としての現・角川春樹事務所設立し、現在も代表を務めています。
角川春樹氏はただの実業家ではなく、映画プロデューサーや俳人など、多岐にわたる裁量の持ち主だったんですね。
角川歴彦と角川春樹の関係性は超不仲!
実力溢れる2人ですが、実は角川歴彦氏と角川春樹氏は超不仲で、現在も確執が残っているんです。
そんな2人が不仲である理由とエピソードをご紹介します。
角川歴彦と角川春樹が不仲な理由とエピソードを紹介!
角川歴彦氏と角川春樹氏が不仲な理由は、ズバリ
経営路線の違いによる対立
です。
双方が角川書店入社後、角川歴彦氏はアニメやゲーム・漫画事業を中心に、角川春樹氏は映画事業に力を注いでいました。
映画事業も徐々に日本映画界に定着していくように思われましたが、製作から10年目を迎えた1980年代後半、フジテレビの参入により角川映画の勢いは失速していきました。
映画事業が困難を極める仲、角川歴彦氏率いるアニメやゲーム・漫画事業が収益を上げていく状況に、角川春樹氏は
弟に角川書店を乗っ取られる…
と焦りを感じていきます。
そして1992年9月、角川春樹氏は社長権限で角川歴彦氏を辞任させ、角川書店から追放してしまったのです…
まさにお金が人を変える瞬間ですよね。
これにより兄弟は訣別。
さらに角川歴彦氏を慕っていた角川メディアオフィスの従業員のほとんどが、角川歴彦氏に続く形で退社するなどのストライキを起こし、角川書店は致命的な大打撃を負う事となったのでした…。
兄弟が権力を巡って訣別してしまったこの出来事、とても悲しいですよね。
まとめ
今回は角川歴彦と角川春樹の関係性、超不仲な理由やエピソードについてご紹介しました。
今回の角川歴彦氏の東京五輪の贈賄逮捕により、兄弟揃って逮捕歴がついてしまいましたね。
兄弟揃って逮捕といえば、こちらの兄弟も今回の東京五輪の贈賄事件に関わっています…
1日でも早く、事件の真相が明らかになってほしいですね…!