ゆっくり茶番劇の炎上経緯まとめ!商標登録をとった柚葉の現在は?

ゆっくり茶番劇の商標権をめぐり、今ネットでは大きな話題となっていますね。

事の発端は、YouTuberの柚葉がゆっくり茶番劇の商標権を取得したと発表したことから始まりました。

その後も炎上は収まらず、東方Projectの原作者であるZUN氏やニコニコ動画を運営するドワンゴが声明を発表する事態に…

現在柚葉はどうなったのでしょうか?

今回は、ゆっくり茶番劇の炎上経緯について分かりやすくまとめたのでご紹介します。

ゆっくり茶番劇とは?商標登録をとった柚葉って何者?

「ゆっくり茶番劇」は、ZUN氏によって制作された「東方Project」の二次創作から派生した動画ジャンルのことです。

主に、東方Projectのキャラクター・ゆっくり魔理沙ゆっくり霊夢合成音声によって喋る音声コンテンツで、

動画のタイトルには、「ゆっくり実況」など「ゆっくり」の文言が記載されているのが特徴です。

分かりやすく言うと、ゆっくり茶番劇の「ゆっくり」とは「ゆっくりしていってね!!!」の略で、「ゆっくり茶番劇」は

ゆっくり達が繰り広げる寸劇、喜劇

を指します。

よく動画を見ている人なら一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

今回このゆっくり茶番劇の商標登録を取ったのが、チャンネル登録者数23万人のYouTuberの柚葉さんです。

実は柚葉さん、ZUN氏とも東方Projectとも直接的に何も関係がないんです。

そんな柚葉さんがゆっくり茶番劇の商標権を取ってしまったことに対し、

東方関係者じゃないのになぜ商標権を取るのか

とネットでは大きな波紋を呼びました。

ゆっくり茶番劇の炎上経緯まとめ!

ゆっくり茶番劇の炎上はこのような経緯です。

①5月15日、柚葉がゆっくり茶番劇の商標権の取得を発表

②ネットで大炎上

③ZUN氏や栗田穣崇(くりたしげたか)氏がツイート

④5月16日、柚葉の所属団体が警告処分を発表

⑤爆破予告を受けて海特許事務所が謝罪コメント

⑥5月17日、使用料の支払いは不要と柚葉がコメント

⑦5月20日、ZUN氏と株式会社ドワンゴが声明を発表

⑧5月21日、柚葉の所属団体が商標権の放棄についてツイート

順にご紹介しますね。

①5月15日、柚葉がゆっくり茶番劇の商標権の取得を発表

2022年5月15日、柚葉さんはTwitterでゆっくり茶番劇の商標権を取得したことを公表しました。

柚葉さんのウェブサイトにはこのような文章が掲載されています。

YouTubeをはじめ、Twitter、Google検索等で毎日頻繁に利用されている「ゆっくり茶番劇」という名称は、柚葉企画の商標です。この商標を無断で使用することは原則として認めておりません。

これによると、今後「ゆっくり茶番劇」の商標を商用利用する場合は

・「柚葉企画」の許可を受けなければならない

・年間10万円の使用料を支払わなければならない

ということです。

②ネットで大炎上

この発表を受けて、ネットでは柚葉に対する批判が殺到しました。

その主な理由として、

まずひとつ目は柚葉さんがゆっくり茶番劇の1投稿者に過ぎず、原作者であるZUN氏や東方Projectとは直接的に何も関係がないこと。

原作者のZUNさんですら商標登録してないものを原作者に相談したわけでもなく、ゆっくり茶番劇を始めた起源の人でもないのに商標権って取れるものなの?

二つ目は今回の発表が、特許の異議申し立て期限を過ぎてからおこなわれたことが挙げられます。

どういうことかというと、柚葉さんは2022年2月24日にゆっくり茶番劇の商標登録を行っています。

商標権の異議申し立てができるのは登録から2ヶ月間。

つまり、柚葉さんは異議申し立てされないようこの2ヶ月を過ぎてから公表したと考えられます。

「ゆっくり茶番劇」は長年にわたって広く使用されている言葉であり、これが自由に使えなくなってしまうのは悲しいですよね。

さらに今回の商標登録を放置したら、今後ゆっくり茶番劇に関連する名称についても自由に使えなくなる可能性があると懸念されています。

③ZUN氏や栗田穣崇(くりたしげたか)氏がツイート

この騒動に、ゆっくり茶番劇の原作者であるZUN氏やニコニコの代表である栗田穣崇氏もコメントを発表しました。

他にも数多くの著名人がツイートしていることから、かなり大事になっていることが伺えますね…

④5月16日、柚葉の所属団体が警告処分を発表

一連の騒動を受け、柚葉が所属する「Coyu.Live」はツイッター上で声明を発表しました。

これによると、柚葉は所属規約および所属契約への違反が認められたとし、「警告処分」を取ったとしています。

柚葉が具体的にどのような「違反」をおこなったのかについて、Coyu.Liveは明言していません。

⑤爆破予告を受けて海特許事務所が謝罪コメント

5月16日、千葉県佐倉市の「山万ユーカリが丘線」が爆破予告を受け、鉄道およびバスの運行が一時見合わせされる事態となりました。

ユーカリが丘駅近くには、柚葉が商標出願を担当した「海特許事務所」があることから、ネット上では、爆破予告が今回の騒動に関連するものではないかと推測されています。

この騒動を受け、海特許事務所は謝罪コメントを発表しました。

1.謝罪
皆様に愛されている商標であることを存じておらず、ご迷惑をおかけ致したこと申し分けございませんでした。
 
2.爆破予告について
「ゆっくり茶番劇」を愛しているからこその行為かもしれませんが、冗談ではすまされませんので直ちに通報致しました。
今後については警察が事件として取扱うのかは分かりませんが、協力を求められた場合は協力致します。
 

⑥5月17日、使用料の支払いは不要と柚葉がコメント

5月17日、当初、柚葉さんはゆっくり茶番劇の使用料として10万円の支払いを要求していましたが、今後使用料の支払いは不要であることを発表しました。

しかし、依然としてゆっくり茶番劇の商標権は柚葉さん(会社)のものであると主張しています。

使用料を無くしたからといって、批判の声は止んでいません。

ネット上では商標登録の取り消しを求める声が相次いでいます。

商標登録自体を取り消してくれって話

皆で培ってきた『ゆっくり茶番劇』を私物化されたのが1番嫌

また、無効裁判期限と言って、5年経つと所有者から商標権を剥奪できない制度になっています。

そうなると、柚葉さんが5年後に再びゆっくり茶番劇のライセンス料を取ると言っても誰も止められなくなってしまうのです…

⑦5月20日、ZUN氏と株式会社ドワンゴが声明を発表

5月20日、原作者であるZUN氏とニコニコ動画を運営する株式会社ドワンゴが声明を発表しました。

ZUN氏は商標権が「ゆっくり実況」や「ゆっくり解説」までは及ばないとし、

『ゆっくり茶番劇』が『東方Project』との関係で使用されるほど、『ゆっくり茶番劇』が著名となり、不当な商標への対策ともなると呼びかけています。

またドワンゴも、今回の柚葉さんの行動については憤りを覚えるとコメントしています。

弊社は、コミュニティが築き上げてきた文化を独占・私物化するような行為に憤りを覚えています。そこで、東方Projectの原作者・権利者でもあるZUN氏とも継続的にコミュニケーションを取りつつ、動画制作者の皆さまが今後とも安心してニコニコに動画を投稿いただけるようにするため、複数のアクションを起こすことにしました。

引用:ニコニコインフォ

ZUN氏やドワンゴが、今後どのようなアクションを起こしていくのかが気になりますね。

⑧5月21日、柚葉の所属団体が商標権の放棄についてツイート

5月21日、所属団体のCoyu.Liveは、柚葉さんから

月曜日から放棄手続きを開始する

と報告があったことを明かしました。

Coyu.Liveは

柚葉氏から一切ツイートされなくなりましたがそちらの指導によるものですか?

というユーザーからの質問に対し、そのような指導はおこなっていないとした上で、

自らツイートして発表しろと内心で思っています

と回答しています。

Coyu.Liveの回答をみるに、所属団体も柚葉さんに対してかなり不満が募っていることが伺えますよね…

柚葉の現在は?

柚葉さんは5月18日以降、何も発信をしていません。

21日のCoyu.Liveの発表によれば、5月23日から商標権の放棄手続きを始めることになります。

ここまで批判の声が多く上がったのにも関わらず、商標権は自分のものであると主張をしていたことから、

本当に商標権を放棄するのか?

素直に放棄手続きすると思えない

と懐疑的な声が多く上がっています。

Coyu.Liveは、改善の見込みがない場合、今後契約を解除するとの見方も示しています。

23日以降の柚葉さんやCoyu.Liveの動向に注目ですね。

まとめ

今回はゆっくり茶番劇の炎上経緯についてご紹介しました。

ゆっくり茶番劇を愛するファンにとって、今回の柚葉さんの行動は許し難いものですよね。

商標登録をめぐっては、誹謗中傷や爆破予告などかなり大きな問題に発展しています。

今後の柚葉さんたちの動向に注目ですね。